文教厚生委員会では、1月13日に発達障がいの早期発見と5歳児健診について、この分野で有名な鳥取大学地域学部の小枝達也教授(医師)を訪問した。
(小枝教授の説明概要)
- 「ちょっと気になるこどもたち」の多くは健常児である。「気づきの場や機会」がないと学習しょう害や注意欠陥・多動性しょう害が不登校などを招く大きな原因となる。
- 今までの3歳児健診だけでは不十分である。医療サイドの反省として、早期発見の遅れ、不十分な症状説明、医療の関わりの希薄さが挙げられる。
- 発達障がいには、早期発見とともに、幼児期から学齢期以後も含めた支援が大切である。
- そのためには、5歳児健診が必要である。鳥取県においては大山町が全国で先駆けて実施し、平成19年度には、100%実施されている。ちなみに、鳥取市での5歳児健診に要する予算は年間78万円である。
- また、同時に大切なのは教育(保・幼・小)との連携である。行政、特に市町村のほうの理解と支援が大切である。
松江市は、平成23年4月に「エスコ」と称する支援センターを開設した。出雲市においても発達障がいを持つ子供の早期発見と支援のため、5歳児健診を実施するよう求めるとともに、支援をする場所、例えば通級学級などの充実が必要であると考える。新年度に向け、市当局の考えを聞きたいと考えている。
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