県は駐車場の拡張要望に応えて東側にある空港公園に200台が収容できる駐車場を整備することとした。厳しい県財政の中で今回の決定には評価をしております。
静岡便、仙台便の就航に伴い、100万人が利用する山陰の拠点空港として、更に利用者の利便性の向上を図るため、かねてから要望のあるターミナルビル近くへの立体駐車場の整備を引き続き県へ要望すべきとの考えから、市長や担当部長の意向を質問しました。
質問:
空港の利便性の向上の観点から、空港ターミナルビル近くへ立体駐車場を整備すべきと考え、県への要望を引き続き行うべきと考えるが、意向を伺う。
答弁(石田総合政策部長):
一般利用客はもとより、高齢者や子供連れ家族にとっての利便性の向上のためには、立体駐車場が空港ビル近くにあるのは非常に理想的であり、引き続き知事要望や市長会要望などで、県へ働き掛けていきたい。
常時満車状態の空港ビル付近の駐車場
200台の駐車場が整備される空港東側公園
2月7日からの大雪は昭和58年以来35年ぶりで、積雪と異常低温により、日常の生活道路の通行ができなくなり、大きな不便をもたらしました。地域においては日常の生活道路の除雪について、地域の建設業者の方や大型機械を有する農家の皆さんの善意による除雪がなされ大変喜ばれました。今回の一般質問では、除雪計画書に定められていない、すなわち三次路線に満たない日常の生活道路の除雪対策について質問をしました。
*現行の除雪計画書は、合併前の市町ごとに定められ、除雪路線は、国道・県道のほかに、市道は一次路線(国・県道に接し、地域の中核となる線)、二次路線(地域内の主要連絡路線)、三次路線(その他の主要生活道路)があり、それぞれ除雪路線図に色塗りされています。その路線をあらかじめ委託された建設・土木業者の除雪機械で除雪することとされています。
質問:
除雪機械の絶対数が限られている中で、「日常の生活道路」の除雪にはナンバープレートのある農業用トラクターを有しておられる地域の農家や営農組織の協力・連携を検討することも必要かと考えるが、意向を伺う。
長見都市建設部長:
他市の先行例をみると、町内会単位での助成や支援が多く見かけられます。出雲市全域に当てはまる恒常的な支援策、連携策を今後研究・検討して参りたいと考えます。
質問:
除雪計画書で定まっている除雪計画路線には医療機関や新設された高齢者施設なども考慮されて設定してあるのか伺います。
長見都市建設部長:現在の除雪路線は、医療機関や高齢者入所施設などをすべては網羅していません。医療機関や高齢者入所施設の新たな立地、道路の利用状況の変化などを念頭に入れ、今後除雪路線の見直しを行っていきたいと考えます。
H27年度~H29年度 H30年度~H32年度
5,820円 → 6,260円
(積算の主な根拠)
1 要介護認定者数(第1号被保険者数)見込数が増加
H30年度:5万1340人(H27年度実績値比較+2401人)
H27年度実績:4万8939人
H28年度実績:4万9932人
H29年度実績:5万0609人
2 H30年度~H32年度の標準給付費見込額等552億7749万円(+44億円、+8.65%)
*H27年度~H29年度50,877,39万円
3 介護報酬:0.54引上げ
4 市の介護給付費準備基金から5.5億円を充当し、個人負担額の上昇を防ぐ。
中学校の普通教室へのエアコンの設置については、計画的に進められ、平成30年度は残りの4校(斐川西中学校ほか3校)に設置されます。H30年度からは小学校(31校)の普通教室へエアコンを設置するため実施設計予算(2,280万円)が認められました。教育環境を向上させる施策で、学力向上のため、児童・生徒の皆さんはしっかりと頑張ってください。
斐川東中学校の普通教室に設置されたエアコン
〇 出雲・平田・湖陵・大社・斐川地域の公共下水道施設の整備のため、13億2,920万円の予算が認められました。
〇 斐川地域では新たに富下工区(伊波野)、平野工区(伊波野)、馬役工区(荘原)での管渠工事が認められました。具体的な工事実施時期については、今
後地域の土木委員さんなどとの協議により定められます。
・富下工区:スーパーマートサンアイと伊波野コミセン間の県道沿いとスーパーマートサンアイと五右衛門川の間
・平野工区:アクティーひかわの南の新建川の南の集落
・馬役地区:馬役自治会の西端側から経済連の東側までの用水路沿い
*場所は、別紙(施行予定箇所図)を参照してください。
〇 出雲市の上下水道局が発表した公共下水道整備状況(H29年3月31日時点)
によりますと、斐川地域の汚水処理の全体の計画面積は1018.6haで、そのうち整備された面積は628.8haで整備率は61.7%です。また、接続人口は、14,149人で接続率は90.8%です。
〇 中部小学校の児童クラブの新設のため、実施設計予算が560万円認められました。これは、国の基準を満たさない施設の解消を図るものです。
(内容)
・建築面積300㎡、受け入れ児童数を80人程度とする。
・建設年度はH31年度
・建設予定場所は、中部小学校校庭の南側(富士産業㈱)の西側
〇 中部小学校の児童クラブは、生協病院西側の元金融機関の建物を利用したもので、現在の定員は61名です。施設基準は、国の基準では児童1名当たり1.65㎡とされており、また利用者は小学生全体とされておりますが、狭隘になっており、現状では希望者全員を受け入れることができず、以前から新築要望がなされておりました。
現在の中部小学校児童クラブ(元出雲信用組合直江支店)
〇 この度、出雲市で初の市民後見人が誕生しました。その方は、
・布野 昌宏さん(70歳代男性):80歳代男性の成年後見人
・矢田 有紀さん(30歳代女性):50歳代女性の成年後見人
です。2人は、市民後見人養成研修を受講後、市民後見人バンクに登録され、出雲市社会福祉協議会が実施する日常生活自立支援事業や法人後見の支援員として権利擁護活動に従事されてきました。今回、松江家庭裁判所出雲支部から市民後見人に選任されました。なお、このことについては、3月23日(金)の出雲市議会全員協議会で市執行部から報告されました。
初の市民後見人誕生の記事(平成30年3月27日の「島根日日新聞」から)
〇 市民後見人とは
・被後見人の親族以外の一般市民による後見人のことをいいます。
・成年後見制度では、親族以外の第3者を後見人とする場合、家庭裁判所により弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門職が選任されることがほと
んどですが、高齢化の進展や認知症高齢者などの増加に伴い、後見人の担い手が不足しております。このような中、市民後見人は成年後見制度の新たな担い手として注目されております。〇 市民後見人への激励
出雲市手をつなぐ育成会としても、会員が高齢化し、親族後見に限界を感じつつ、「親亡き後」においても本人が住み慣れた地域で、安んじて暮らし
て欲しいとの思いは日々に強くなりつつあり、成年後見制度について学習をしてきております。
このような中で市民から後見人が誕生し、専門的な知識とともに、市民感覚を生かし、障がい者や高齢者に寄り添ったきめ細かな後見活動を期待しております。
また、2人に続き、現在市民後見人バンクに登録中の25名の中から新たな市民後見人が誕生するのを期待しております。3月24日(土)に行われた激励会で出雲市手をつなぐ育成会を代表し、激励とはなむけの言葉を述べさせていただきました。
〇 現在の出雲体育館、平田体育館、斐川第2体育館に代わる「新体育館」の建設地については、H28年9月に市役所内に「新体育館建設庁内検討委員会」を立ち上げ検討がなされてきました。建設候補地として5か所がリストアップされ、どこに決定されるのか注目されていましたが、基準の評価点数が最も高かった「県立大学出雲キャンパス周辺」が最適地に決定されました。
(考察結果)
・周辺に主要幹線道路からのアクセス道が整備されており、一畑電車の結節点である川跡駅も近くにあり、利便性が良い。
・最重要評価項目である「人口重心(大津朝倉)」に近い。
・近隣の県立大学出雲キャンパスや北山温泉などと相互連携も期待できる。
・一方、田を中心とした農地であることから大規模な敷地造成が必要であるうえ、地権者・周辺耕作者の理解も必要である。
赤丸部分3箇所から最適地が選ばれます。
私が所属する建設水道委員会は、3月19日(月)に幹線市道整備10カ年計画で整備を予定しているうちの17路線(整備路線9、整備候補路線8)の現地視察を実施しました。出雲地域7路線、斐川地域7路線、大社・湖陵・多伎各1路線です。どれも整備が急がれる路線で、順次予算化して進めることとしています。ここでは、整備路線として具体化している斐川30号線(上直江大島線)を取り上げます。なお、この路線は合併時の引き継ぎ路線です。
〇 道路の構造
4m(車道)+1.5m(歩道)+0.5m(側溝)
〇 今後の計画
・H30年度
測量・設計のため業者に発注
↓
測量・設計:秋口までに終了予定
↓
計画図を固め、用地測量を実施し斐川30号線(上直江大島線)、丈量図を確定させる。
・H31年度:用地買収
・H32年度:工事を施工
斐川30号線の北入口
3月19日建設水道委員会の現地視察
〇 市役所の3部1支所で構成する「斐川工業団地周辺対策プロジェクト会議」から現在までの検討状況(渋滞緩和、市道改良、交通安全、雨水排水対策)の報告がありました。このプロジェクト会議では、渋滞の調査結果と企業8社へのアンケート結果を基に、渋滞緩和などを中心に有効な対策を検討し具体化した対策から予算化し、実施することとしております。私の議会報告は、H30年度に予算化された事業を中心に報告いたします。なお、ここで言う斐川工業団地周辺対策を行う地域は、北は国道9号線、南は簸川南地区広域農道、東は県道斐川上島線、西は県道木次直江停車場線 に囲まれた範囲です。
〇 村田製作所周辺の渋滞緩和対策など
ア 新川中央線と平野西線との交差点付近へ右折レーンを設置し、新川中央線を西進する直進車の渋滞の緩和を図る。また、交差点に新たに横断歩道を設け、歩行者や小学生の安全を図る。(H30年度予算4,140万円)
(12月27日都市建設部と現地確認(新川中央線と平野西線とのT字交差点付近)。この場所へ右折レーンと横断歩道を設けることとされています。)
イ 上記の交差点から出雲村田南側駐車場までの70m区間に歩道を設け、歩行者や小学生の交通安全を図る。(H30年度予算860万円)
(平野西線入口の東側(写真の向こう側)に歩道を設ける。)
ウ 直江新川線の歩道に道路照明を設置
出雲村田製作所周辺における歩行者の増加に伴い、歩行者の安全確保のため、直江新川線の歩道に道路照明2基を増設する。(H30年度予算180万円))
(直江新川線の村田製作所正面附近)
〇 市道「八頭西線」(仮称)の整備
第2次幹線市道10か年計画の整備候補路線に位置付けるとともに、渋滞緩和対策として、整備の検討を行う。検討する点として、①緑ヶ丘住宅地内を通る車の通行量が多くなることによる住宅地への影響 ②八頭西線を接続することにより、東西の幹線道路の接続地点がさらに渋滞し、八頭西線から幹線道路への右折を困難にする点 としています。
(コメント)
「八頭西線」(仮称)の整備についての執行部の見解は、渋滞緩和対策が中心ですが、「村田製作所近辺のまちづくり」という視点も必要です。今後この視点からの具体的な提案が地域から出されることが必要と思います。
(写真左:東西の幹線道路の接続地点から駅南団地を望む)
(写真右:3月19日の建設水道常任委員会の現地視察)
〇 都市計画道路「斐川中央線」の整備に関する執行部の見解
交通量の分散効果は期待できても、多くの建物移転を伴い、事業の完成には多額の予算と年数を要することから、現時点では整備時期の明確化は難しい。
〇 3月議会は、市長の施政方針と次年度予算を審議する大切な議会で、別に「当初議会」とも呼ばれています。ここでは予算の総括的な内容についてお知らせいたします。なお、予算は仕組みが複雑化しており、皆さんに理解していただける記述方法に毎回悩むところです。数字の羅列的な部分もありますが、できるだけ簡潔にお知らせしたいと思います。
〇 総括的な内容
ア 一般会計予算額と特別会計予算額総額:1262億4千万円
一般会計:769億5千万円(対前年度△1.0%)
特別会計:492億9千万円(同上△6.5%)
イ 一般会計歳入額:769億5千万円
(主な歳入)
・市税:210億5千万円(対前年度+0.8%)
・地方消費税交付金:31億7千万(同上+6.5%)
・地方交付税:197億5千万円(同上△4.2%)
・国庫支出金(補助金、交付金、給付費など):97億円(同上+0.9%)
・県支出金(補助金、交付金、給付費など):63億2千万円(同上+8.7%)
・基金からの繰入金:12億9千万円(同上△29.7%)
・市債:83億3千万円(同上△2.6%)
ウ 一般会計歳出額:769億5千万円
(目的別に見た主な歳出)
・民生費:269億4千万円(対前年度+1.2%。予算全体に占める割合35.0%)
・農林水産業費:46億1千万円(同上△18.7%。同上6.0%)
・土木費:68億2千万円(同上+2.9%。同上8.9%)
・教育費:89億6千万円(同上+11.2%。同上11.7%)
・公債費(市の借金の返済に回す費用):114億1千万円(同上△9.9%。同上14.8%)
(性質別に見た主な歳出)
・人件費:113億5千万円(対前年度+1.4%。予算全体に占める割合14.8%)
・扶助費(福祉給付費):170億4千万円(同上+2.9%、同上22.1%)
・公債費(市の借金の返済に回す費):114億1千万円(同上△9.9%、同上14.8%)
・普通建設事業費:88億2千万円(同上+3.4%、同上11.5%)
・特別会計への繰出金:104億5千万円(同上+3.1%、同上13.6%)
エ H30年度末の財政健全化見込み(普通会計)
・基金現在高(貯金):100億4千万円
(内訳)
財政調整基金および減債基金:42億800万円
その他の基金:58億3500万円
・地方債残高(借金):1010億6500万円
(*全会計年度末残高:1814億3100万円)
・実質公債費比率(3か年平均):15.8%
H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 H30年度
19.5%→ 18.2%→ 17.2%→ 16.4%(見込み)→15.8%(見込み)
オ コメント
・ 歳入のうち市税収入は好調な景気を受けて、3年連続で210億円超を維
持し、財政の健全化を示す指標も改善しつつあります。
*地方債残高:1010億6500万円、実質公債費比率:15.8%
・一方、地方交付税額が減っているとともに、社会保障経費(扶助費)や公債費が高い水準で水準で推移し、引き続き財政硬直化の改善が求められて
います。
*義務的経費といわれる人件費、扶助費、公債費の占める割合が昨年度より△1.5%であるものの依然として予算全体の51.7%を占めて
います。
・市長は、着々と財政再建路線を歩み、その成果を挙げつつあります。施政方針では、財政再建路線とともに「若者の雇用の場の創出やU I ターンの促進、結婚・出産・子育て支援などの喫緊の課題の解決を中心に取り組む」旨を述べています。引き続きこの方向で頑張ってほしいです。同時に、投資的経費の代表格とされる普通建設事業費は昨年度より+3.4%増え望ましい傾向ですが、更に、商工費や農林水産業費の増額により地域経済の活性化を図ってほしいと考えます。
3月25日(日)の10時から荘原コミセンで荘原地区自治協会主催の「まちづくり懇談会」があり、トラック市を散策した後に、会場に向かいました。
高校生をはじめとする若い人、従来からまちづくりに熱心に取り組んでいる人、高齢者の皆さんたち約30人の人が6つのグループに分かれ、目指す地域の将来像を議論し、模造紙に書き込み、グループ代表が意見を発表しました。
(主な意見)
・荘原地区の災害対策
・JR荘原駅の自転車小屋に外灯を設置して欲しい。
・まめなが一番館を午後も利用できるようにして欲しい。
・年寄りと若者を結ぶ「荘原体操」を考案したらどうか。
・地域交通の確保のためコミセン単位でのバス運行を望む。
・ミニカフェ、サロンの設置を。
・斐川に高校を誘致(設置)すべきである。
・空き家を利用して勉強する場を設置しては。
・夏に行われるよさこい祭りに地元の湯の川温泉地区の人も参加すべきだ。
意見は、従来から要望されているもの、斬新なものなどがあり、また荘原地区だけでなく斐川全域、更には出雲市全体として取り上げるべきものもありました。荘原地区は出雲市の東の玄関口として、空港あり、観光施設あり、荒神谷史跡あり、ポテンシャル溢れる地域です。頑張ってほしいと思います。
開催のあいさつを述べられた高橋自治協会長
グループ討議の様子